七夕の「日本酒とカルピス」

 以前書いた記事『サムライなんちゃうのん』では、日本酒をライムジュースで割って、ロックで飲む「サムライロック」という飲み方をご紹介した。暑い夏にオススメの飲み方だ。

 今回も同じく、暑い夏にオススメの、日本酒を使った変わった飲み方をご紹介する。

日本酒×カルピス


 なんともおいしい。日本酒のカルピス割りだ。
 調べたところ、ネットで話題になっているらしく、日本酒が苦手でも、これなら飲めるという人が急増しているらしい。

 作り方は、めちゃくちゃ簡単。
1.日本酒5、カルピス原液1の割合で作る。
つまり、通常のカルピスを作る要領で、水の代わりに日本酒を使うというものだ。
2.ステアし、たくさんの氷を入れて、ロックで飲んでいただきたい。

 あえて、わかりやすく例えると、「カルピスチューハイみたい」であり、「にごり酒みたい」でもある。
 日本酒らしい米の旨味があるので、日本酒好きにも好んで飲んでもらえるだろう。

 どんな日本酒でもいいのだけど、どっしりとボリューム感のあるタイプ。米の旨味が、口の中にガッと広がるような純米酒なんかが特に合うと思う。
 ちなみに僕は、平和酒造さんの『純米酒 幸村出陣』で飲むと、おいしかった。


 こんなおいしい飲み方だから、「サムライロック」同様、なにかしらの名称がありそうなものだが、ネットで調べたところ、特にヒットしなかった。

 だから、もう僕が勝手に名づけようと思う。
 にごり酒の要素とカルピスの要素を併せ持った、「にごピス」もしくは、「サケピス」でどうだろう?

 うん。どちらも、いまいちカッコ良くないので、「日本酒のカルピス割り」で決定だ!
 カルピスの公式ホームページにいけば、これ以外のカクテルレシピなども掲載されている。ご興味のある人は覗いてみてほしい。

日本酒とカルピスが合う理由


 カルピスの裏面には、こんな表示があった。
「乳酸菌と酵母……(中略)……カラダにうれしい『チカラ』がある……」

 日本酒について、少し知識のある人ならピンと来たかもしれないが、日本酒造りにおいて『乳酸菌』と『酵母』は重要な働きをしている。
・酵母は糖分をアルコールに変える働きをする。
・乳酸菌はお酒づくりにおいて、雑菌を退治したり、繁殖を抑える働きをする。

 こちらも、カルピスの公式ホームページを見てもらえれば、わかりやすいのだけど、カルピス造りの工程は、日本酒造りの工程と非常に似ている。

 結論、『同じ発酵飲料だからよく合う』のではないだろうか。あくまで僕の自論だけど。
 発酵飲料や発酵食品は、栄養価が高いだけでなく、豊かな旨味を持ち合わせている。

 日本酒のペアリングを考えるにあたって、基本的な1つに、「同調」という方法がある。
 素材、味わい、地域、環境などなどを、似ているもので合わせるというもの。
 そうやって考えると、製造工程の似ている日本酒とカルピスが同調し、よく合うのも頷けるのではないだろうか。

 普段から、日本酒を味わうときに、「この味なら、この料理と合いそうだ」などと考えながら飲むと、日本酒の楽しみ方がまた広がる。
 そして今回のカルピスの例のように、料理だけでなく、飲み物同士を掛け合わせるワクワクも楽しんでいただけたらと思う。

七夕は「日本酒のカルピス割り」で乾杯


 カルピスについて調べていて、たまたま知ったのだけど、7月7日はカルピスの誕生日らしい。
 2016年7月7日、七夕で、カルピスは97歳になるそうだ。おめでとうございます。
 日本酒という彦星さまと、カルピスという織姫さまが巡り合う。

 日本酒を楽しむことのできる現実に感謝し、また星に願いを掛ける。
 今年の七夕は、「日本酒のカルピス割り」で乾杯してみてはいかがだろうか。

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